効果を最大化する研修アンケートの質問例!アンケート活用のポイントも紹介

企業の研修では、受講者がどのように学び、どの程度の成果を得たのかを把握することが重要です。
そのため、研修の効果を測るためにアンケートを実施する企業が多くあります。

しかし、アンケートを実施するだけでは不十分です。

適切な質問を設定し、得られたデータを研修改善や組織成長に活かすことで、研修の本来の目的を達成できます。

目次

研修時にアンケートを実施する目的とその重要性

アンケートを実施する主な目的には、以下の3点があります。

  • 受講者の満足度を測る
    研修の内容や講師の進め方、教材の分かりやすさなどについて受講者の評価を集めます。これにより、研修の質が受講者の期待に合致しているかを把握できます。
  • 研修の理解度や定着度を確認する
    研修を受けたことで、受講者の知識やスキルがどの程度向上したのかを評価します。知識の定着を促すために、フォローアップ研修や復習の必要性を判断するための指標にもなります。
  • 次回以降の研修改善に活かす
    受講者の声を分析し、次回の研修内容や進行方法を改善するための参考にします。また、満足度や効果が低い部分を特定し、研修設計をブラッシュアップすることが可能です。

アンケートを適切に活用することは、研修の投資対効果を高めるうえで欠かせません。

以下のようなポイントを意識することで、研修の質を向上させることができます。

  • 定量データと定性データのバランスを取る
    例えば、「満足度を5段階評価で選ぶ」といった定量データだけでなく、「研修で最も印象に残ったことは?」などの自由記述欄を設けることで、より深いインサイトを得られます。
  • 研修直後だけでなく、一定期間後にもフォローする
    研修直後のアンケートでは「理解したつもり」になっていても、実務に活かせるとは限りません。1か月後や3か月後に再アンケートを行い、実際の業務で活用できているかを確認することが重要です。
  • 結果を研修担当者や経営層と共有し、具体的な改善策につなげる
    アンケート結果を集計して終わるのではなく、次の研修に向けて課題を整理し、改善策を打ち出すことが求められます。特に、経営層に対して研修の効果を可視化することで、研修の予算確保や社内の理解を得やすくなります。

効果的なアンケートにするための4つのポイント

研修アンケートを効果的にするためには、単に質問を並べるだけでなく、回答しやすく、分析しやすい設計が重要です。

ここでは、アンケートの効果を最大化するための4つのポイントを紹介します。

1. 段階評価や選択式の設問を使って形式を工夫する

アンケートでは、回答者が直感的に答えられるように設問の形式を工夫することが大切です。特に、以下のような形式が有効です。

  • 5段階評価(リッカートスケール)
    例:「研修内容は理解しやすかったですか?」→「非常にそう思う」〜「まったくそう思わない」
  • 選択式設問
    例:「研修で特に役立った内容はどれですか?」→ 選択肢を複数提示
  • 自由記述欄の活用
    数値化しにくい意見や具体的な改善点を得るために、最後に自由記述欄を設ける

2. 優先度の高い項目を上位に配置する

回答者は、アンケートの前半部分に集中力を発揮する傾向があります。
そのため、特に重要な質問はアンケートの最初のほうに配置すると、質の高い回答を得られます。

  • 例:研修の満足度や理解度に関する質問を冒頭に配置
    「研修の内容は期待通りでしたか?」や「研修で学んだ内容を実務で活かせそうですか?」など
  • 逆に、細かいフィードバックや自由記述欄は最後に配置
    受講者が答えやすく、記述負担を軽減できる

3. オンラインツールを活用する

紙のアンケートでは回収や集計に時間がかかるため、Google FormsやMicrosoft Formsなどのオンラインツールを活用すると便利です。

  • メリット
    • データを自動集計できる
    • スマートフォンやPCから簡単に回答できる
    • 記述ミスや未回答を防げる
  • 導入のポイント
    • 社内で使いやすいツールを選ぶ
    • 適切なアクセス権限を設定する
    • 回答の匿名性を確保し、率直な意見を集める

4. 適切な質問数にする

アンケートが長すぎると、受講者が途中で飽きてしまったり、適当な回答になったりする可能性があります。

適切な質問数を設定し、必要なデータのみを収集できるようにしましょう。

  • 目安
    • 短縮版:5~10問(満足度や理解度のみを簡単に測る場合)
    • 詳細版:10~20問(改善点や具体的なフィードバックを得たい場合)
  • ポイント
    • 目的に沿った質問だけを厳選する
    • 似た内容の質問が重複しないようにする
    • 記述式の設問は最小限にし、負担を減らす

項目別に効果を測る質問例

研修の効果を正確に測るためには、評価したい項目ごとに適切な質問を設定することが重要です。

ここでは、「満足度」「知識定着度」「行動変容」「業務成果」の4つの観点で、具体的な質問例を紹介します。

1. 満足度評価に関する質問

受講者の主観的な評価を確認し、研修の進め方や内容が適切だったかを判断するための質問です。

質問例

  • 研修の内容は期待していたものと一致していましたか?(5段階評価)
  • 研修の進行スピードは適切でしたか?(「速い」「ちょうどよい」「遅い」)
  • 研修講師の説明は分かりやすかったですか?(5段階評価)
  • 今回の研修を他の同僚にも勧めたいと思いますか?(「はい」「いいえ」)

2. 知識定着度を測る質問

研修で学んだ内容がどれほど理解され、記憶に残っているかを確認する質問です。

質問例

  • 研修で学んだスキルや知識を、業務に活用できると感じますか?(5段階評価)
  • 研修内容のうち、最も印象に残ったトピックは何ですか?(自由記述)
  • 以下の用語の正しい意味を選択してください。(選択式クイズ)

3. 行動変容を測る質問

研修で学んだことが実際の行動や仕事の進め方に影響を与えているかを測定します。

質問例

  • 研修を受講してから、業務の進め方を変えましたか?(「大きく変えた」「少し変えた」「変えていない」)
  • 研修後、新しいスキルや知識を試す機会がありましたか?(「はい」「いいえ」)
  • 研修で学んだスキルを活用した具体的な場面を教えてください。(自由記述)

4. 業務成果を測る質問

研修が業務の成果向上に貢献しているかを数値や実績で確認するための質問です。

質問例

  • 研修後、業務の効率が向上したと感じますか?(5段階評価)
  • 研修を受けたことで、ミスの発生率は変化しましたか?(「減少した」「変わらない」「増加した」)
  • 研修で学んだスキルを活用したことで、具体的な成果(例:売上増加・コスト削減)がありましたか?(自由記述)

研修の種類別アンケート質問例

研修の種類によって、適切なアンケートの質問項目は異なります。

ここでは、「新入社員研修・スキルアップ研修・マネジメント研修」の3つの研修に分けて、適切なアンケートの質問例を紹介します。

新入社員研修

新入社員研修では、企業の理念や業務の基礎知識、ビジネスマナーなどを学びます。

アンケートでは「研修内容の理解度」や「業務に活かせるか」を測る質問が重要です。

質問例

  • 研修で学んだ企業理念や方針を理解できましたか?(5段階評価)
  • 研修で学んだビジネスマナーは、実務に活かせると感じましたか?(5段階評価)
  • 研修を受講する前と後で、会社への理解は深まりましたか?(自由記述)
  • 研修の進め方や講師の説明は分かりやすかったですか?(5段階評価)
  • 研修で不明点があれば教えてください。(自由記述)

スキルアップ研修

スキルアップ研修では、特定の業務スキルや専門知識を学びます。
受講者が「研修を受ける前と後でどの程度スキルが向上したか」を測ることが大切です。

質問例

  • 研修で学んだスキルを、業務でどのように活用できると感じましたか?(自由記述)
  • 研修内容は、実際の業務に役立つものでしたか?(5段階評価)
  • 研修前と比べて、自分のスキルが向上したと感じますか?(「大幅に向上」「少し向上」「変わらない」)
  • 研修で学んだことをすぐに実践できますか?(「はい」「いいえ」)
  • 研修の内容をさらに深めるために必要なサポートがあれば教えてください。(自由記述)

マネジメント研修

マネジメント研修では、リーダーシップや組織運営のスキルを学びます。

アンケートでは、「研修を通じてどのような気づきが得られたか」「実際のマネジメントにどう活かせるか」を確認します。

質問例

  • 研修を通じて、マネジメントの重要性を改めて認識しましたか?(5段階評価)
  • 研修内容は、日常のマネジメント業務に活かせると感じましたか?(5段階評価)
  • 研修で学んだリーダーシップスキルを、チーム運営にどのように活用できますか?(自由記述)
  • 研修を受けて、マネジメントに対する意識や考え方に変化がありましたか?(「大きく変わった」「少し変わった」「変わらない」)
  • 研修後に、具体的に取り組みたいと思ったことがあれば教えてください。(自由記述)

研修でアンケートを最大活用する3つのポイント

研修アンケートを単なる「感想の収集」に終わらせるのではなく、研修の質を向上させ、受講者の成長を促進するために活用することが重要です。

ここでは、アンケートを最大限に活用する3つのポイントを紹介します。

1. アンケート結果を分析して研修内容を継続的に改善する

研修アンケートの結果を収集したら、どの項目が高評価で、どの項目に改善の余地があるのかを分析することが大切です。

活用方法

  • 受講者の満足度が低い項目を特定し、改善策を検討する
  • 講師の説明や研修の進行方法について、受講者の声を反映する
  • 研修内容の難易度や実践性が適切かを評価し、次回の研修に活かす

具体例

  • 「研修のペースが速すぎた」という意見が多い場合、次回はより理解しやすい構成に調整する
  • 「実務に活かしづらい」というフィードバックがある場合、ワークショップ形式を増やす

2. アンケート結果をもとにフォローアップ戦略を立てる

研修直後のアンケート結果だけで終わらず、研修の定着度を高めるためのフォローアップ施策を設計することが重要です。

活用方法

  • 研修後1か月、3か月後に追加アンケートを実施し、学びの定着度を測る
  • 受講者が研修で学んだことを実務で活かせるように、定期的に確認する
  • 必要に応じてフォローアップ研修や個別コーチングを実施する

具体例

  • 「研修で学んだ内容を実務にどう活かしているか」を1か月後に確認するアンケートを実施
  • 研修受講者同士が学びを共有できる場を設け、実践をサポートする

3. 研修効果を数値化し経営層や上司へ報告する

研修の効果を数値化して経営層や受講者の上司に報告することで、研修の価値を正しく伝え、次回の研修実施や予算確保につなげることができます。

活用方法

  • カークパトリックモデル(満足度・学習・行動・成果)などのフレームワークを活用
  • 研修後の業務成果を具体的な数値で示す
  • 受講者の行動変容を測定し、上司のフィードバックも取り入れる

具体例

  • 「研修受講者の90%が研修後の業務パフォーマンス向上を実感」といったデータを提示
  • 「研修を受けた社員が、売上10%向上につながる提案を実施」など、実務への影響を可視化

研修の効果最大化には研修アンケートが不可欠

企業内研修では、受講者がどのように学び、どの程度の成果を得たのかを把握することが重要です。
そのため、多くの企業が研修の効果を測定するためにアンケートを実施しています。しかし、単にアンケートを実施するだけでは、研修の真の効果を引き出すことはできません。

適切な質問を設定し、得られたデータを分析・活用することで、研修の改善や受講者の成長につなげることができます。
特に、目的別にアンケートのテンプレートを活用することで、満足度・理解度・定着度など、必要な情報を正確に収集し、研修の質を継続的に向上させることが可能になります。

研修アンケートを適切に活用することで、以下のようなメリットが得られます。

  • 受講者の満足度を測定し、研修の改善点を明確にする
  • 理解度・定着度を確認し、フォローアップの必要性を判断する。
  • 研修の成果を数値化し、経営層や関係者へ効果的に報告する

また、研修後だけでなく一定期間後にもアンケートを実施する ことで、受講者が実際の業務で研修内容を活用できているかを確認できます。

例えば、1か月後や3か月後に再アンケートを行うことで、学びの定着度や行動変容の度合いを測定し、研修の長期的な効果を把握できます。

『推す!研修』の特徴

『推す!研修』は、研修アンケートの設計から分析、フォローアップまでをトータルでサポートします。

単なる満足度調査ではなく、受講者の理解度や定着度、行動変容の測定までを含めた効果的なアンケート設計を行い、研修の質を向上させるお手伝いをします。

  • 目的に応じたアンケート設計:満足度だけでなく、研修の学習効果や実務適用度を測定します。
  • データ分析・報告:研修の改善に活かせる具体的なデータを提供します。
  • フォローアップ施策:研修後の定着を促進する仕組みを提案します。

研修の成果を確実に高めるために、研修アンケートの活用を検討してみませんか? 『推す!研修』なら、効果的な研修設計と定着支援まで、一貫したサポートが可能です。どうぞお気軽にお問い合わせください!

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