新入社員研修に使えるサービス14選!選ぶ際の注意点やサービスを見極めるコツも!

新入社員研修は、社会人としてのスタートを支える重要なステップです。とはいえ、社内リソースだけでは対応が難しい場合や、より専門性の高いプログラムが求められる場面も少なくありません。そこで活用したいのが外部の研修サービスです。本記事では、実際に役立つサービスを厳選して14例ご紹介!さらに、導入時に押さえておきたい注意点や、選定のコツについても詳しく解説します。
企業が新入社員研修を重要視するわけ
近年、多くの企業が新入社員研修に力を入れています。その背景には、単なるスキル習得だけでなく、「定着率の向上」「マインドの醸成」「企業文化の共有」など、さまざまな狙いがあります。ここでは、企業が新入社員研修を重要な経営課題と捉える理由を5つの視点から解説します。
定着・離職防止につながる
厚生労働省の調査によると、新卒社員の約30%が3年以内に離職しています。その主な要因として、「会社とのミスマッチ」「仕事への不安」「成長実感の欠如」などが挙げられます。新入社員研修は、こうした不安を払拭し、業務への理解や自己効力感を高める効果があります。初期段階での丁寧なフォローが、離職防止のカギとなります。
マインドセットを形づくる
新社会人の価値観や仕事への姿勢は、入社直後の研修期間に大きく影響を受けやすい傾向があります。単なるビジネスマナーの習得だけでなく、「なぜ働くのか」「自分にどのような責任があるのか」といった意識の醸成が重要です。働くうえでの土台となるマインドセットを整えることで、その後の行動や成長スピードにも差が出ます。
企業文化の浸透をはかる
新入社員は、企業文化を最も素直に受け入れやすいタイミングです。この時期に、会社の理念や価値観を共有することが、組織としての一体感を高めます。また、企業文化が浸透することで、職場における心理的安全性が保たれ、エンゲージメント(組織への貢献意欲)も向上します。
研修後の社員成長につながる
新入社員研修は、社会人としての基本を学ぶだけではありません。その後のOJT(現場教育)や実務経験を支える「基礎力」を育てる役割を持ちます。初期の研修でしっかりと土台を築いておくことで、配属後の成長スピードに差が生まれます。
新人育成が組織成長へ結びつく
新入社員の育成は、将来的に組織全体の力を底上げする投資でもあります。一人ひとりの意識やスキルが高まることで、チームの生産性や創造性にも良い影響を与えます。新人教育の充実が、結果的に企業競争力の向上につながるのです。
タイプ別にみる新入社員研修におすすめのサービス
新入社員研修サービスは多様化が進んでおり、集合研修・オンライン・eラーニング・DX特化型など、導入目的や業種に応じて選択肢も豊富です。本章では、研修スタイルごとにおすすめのサービスをタイプ別に整理。それぞれの特徴や強み、導入実績をふまえながら、自社に合った研修サービスを選ぶためのヒントを提供します。
集合・講師派遣型に強いサービス
株式会社インソース
株式会社インソースは、「失敗したくない」「正解を出したい」と考える近年の新入社員の特性に寄り添いながら、確実なスキル定着を目指す実践型プログラムです。マナーや報連相といったビジネス基礎に加え、SNSの扱い方やコンプライアンス、SDGsといった現代的なテーマも網羅しています。研修テキストは毎年ブラッシュアップされており、全100ページ超・フルカラーで、研修後も参考書として使える構成です。また、演習やケーススタディ、先輩社員の経験談を豊富に盛り込み、実務への橋渡しを意識。OJTと連動するフォローアップ研修や、2年目・3年目に続くキャリア支援研修とも連携しており、段階的かつ継続的な成長を支援します。主体性や応用力の育成にも注力し、「考える力」を育む設計となっています。
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
株式会社リクルートマネジメントソリューションズの新入社員研修は、「相手の期待を基にした行動設計」を核に、社会人としての基本行動を実践的に学べる構成です。映像での場面理解、納得感を重視したロールプレイ、参加者同士の相互フィードバックを通じて、型だけではない実践力を育みます。新入社員の「自分基準」に寄り添いながら、職場で求められる「相手基準」での思考と行動を丁寧に指導。2日間のプログラムでは、電話応対や報連相、訪問・名刺交換といった業務の流れを総合演習で統合し、実践力を仕上げます。受講者の気づきと定着に重きを置いたこの研修は、即戦力化を目指す企業に最適です。
株式会社ノビテク
株式会社ノビテクの新入社員研修は、参加者の「やる気」と「やれる気」の両立を重視し、実践的なスキル習得と自信の醸成を目指す2日間のプログラムです。特に「やれる気=成功への確信」に焦点を当て、社会人としての意識やビジネスマナーを、わかりやすく、楽しく、時に厳しく指導します。近年の新人傾向に対応し、柔軟に組み替え可能なモジュール型カリキュラムを採用しています。受講者が自発的に行動し、相手視点で考える習慣を身につける内容で構成され、プレゼンやグループ演習などを通じ、自己理解と改善意識を深める仕掛けも豊富です。配属前のオンボーディングとしても活用でき、年間を通じた育成設計にも対応可能です。社会人としての基礎を確実に身につけさせたい企業に適した内容です。
株式会社ネオキャリア
株式会社ネオキャリアの新入社員研修は、実務で活躍するための基礎力から応用力までを網羅的に習得できる、体系的なプログラムが特長です。ビジネスマナーや接遇マナーをはじめ、顧客意識・改善意識などを育てる「8つの意識」や、「考える力」「話す力」などを磨く「6つの力」によって、社会人基礎力をしっかりと育成します。また、戦略MG研修では、損益計算書や予実管理といった経営視点も体得可能。営業職向けには営業プロセス研修も提供され、成果につながる行動が身につきます。さらに、Excel・Word・PowerPointなどの使い方研修や、メンタルヘルス・情報セキュリティといった現代の課題にも対応します。個社ごとの課題に応じた柔軟な組み合わせが可能です。
オンライン・ハイブリッド型に強いサービス
株式会社パーソル総合研究所
株式会社パーソル総合研究所の新入社員研修は、3日間にわたり実施される実践型プログラムで、新入社員が早期に戦力化できることを目的としています。研修では、社会人としての基本マナーに加え、「私たちの誓い」と題し、個人およびチームの目標設定を通じて、責任意識と達成意欲の定着を図ります。ゲームやディスカッションを活用し、主体的な学びを促進します。1日目は「仕事とコミュニケーション」、2日目は「役割の遂行と自己理解」、3日目は「目標設定と意識の確立」と段階的に進行し、新入社員の意識変容を支援します。また、研修後もフォローが可能な仕組みを提供しており、職場定着まで見据えた構成が特徴です。個性を尊重しながら、自律的に行動できる人材の育成を目指す企業に最適な研修です。
アルー株式会社
アルー株式会社の新入社員研修は、社会人としての基本的な心構えと行動の定着を目的とした、実践的かつ段階的なプログラムが特徴です。「意識転換研修」では、「モラルを守る」「責任を果たす」「相手を尊重する」の3点を中心に、動画とケース演習を織り交ぜながら実務シーンに即した判断力を養います。「ビジネスマナー研修」では、名刺交換や電話応対・来客対応・オンラインマナーまで網羅しています。さらに、「社会人の基本100本ノック」では、提案書作成やプロジェクト協働などの体験型ワークを通じ、自立した社会人に求められる姿勢を習得します。リモート環境にも対応した設計で、内定者・若手社員にも推奨されており、主体性を持って行動できる人材の育成を実現します。多様な形式で実務に即した力を伸ばせる点が魅力です。
オンデマンド eラーニング型に強いサービス
株式会社Schoo
株式会社Schooの新入社員研修は、オンラインで完結する10時間のビジネスマナー研修パッケージです。電話やメール・報連相といった基本スキルに加え、身だしなみやオンライン会議でのマナーなど、現代の働き方に必要なマナーを網羅しています。動画視聴形式で、時間や場所にとらわれずに受講できる点が特長です。また、社内共有用に個別動画を追加したり、職種別にパッケージをカスタマイズしたりと、柔軟に活用可能です。受講者一人ひとりのレベルや目的に応じた学習ができ、ビジネスマナーの習得を通じて「社会人としての土台づくり」をサポートします。報連相の重要性を含む“伝える力”を実践的に身につけたい企業に適した研修です。
株式会社リスキル
株式会社リスキルが提供する新入社員向けeラーニング講座は、社会人としての基礎を体系的に学べる実践的なプログラムです。会社組織の仕組みや経営理念の理解から始まり、仕事の進め方・報連相・指示の受け方といったビジネスマナーまで網羅しています。さらに、売上・利益・コストの構造や、5S・PDCAサイクルの活用といった、業務を遂行する際に必要な手法も学べます。加えて、タスク処理の判断軸「5分ルール」やToDoリストを活用した時間管理術、大きな業務の分解法など、実務に直結するスキルも充実しています。企業人としての心構えから数字感覚・タイムマネジメントまでを効率的に習得できる設計で、配属後すぐに活躍できる人材育成を支援します。
IT・DX専門型のサービス
株式会社ブリューアス
株式会社ブリューアスが提供する新入社員研修は、DXとAIを軸に、これからのビジネスに不可欠なITリテラシーを体系的に習得する内容です。ITの基礎から、クラウド・5Gといったインフラ、セキュリティ・エンジニア業務まで、広範な領域をカバーしています。加えて、AIの仕組みや学習手法、データの活用方法についても実例を交えて解説し、予測ツールを用いた構築演習も含まれています。社会・ビジネス課題に対する“ITによる解決”という視点を重視し、受講者が課題を自ら発見し、テクノロジーで解決策を描ける力の醸成を目指します。DX人材としての第一歩を踏み出すには最適な実践型プログラムです。
株式会社アイ・ラーニング
株式会社アイ・ラーニングの新入社員研修は、「自律」と「共創力」の育成を重視し、変化の時代を生き抜くマインドとスキルを身につけることを目的としています。研修では、考える力・コミュニケーション能力・共創体験をバランスよく組み合わせたカリキュラムを展開。受講者一人ひとりに目を向けた運営体制が特徴で、クラスマネージャー(CM)が特性を把握し、個別にサポートします。また、独自のオンラインプラットフォーム「Rookie’s Square」を活用し、研修状況の可視化や日報コメントによるフォローも実現。さらに、ITスキルや社会人基礎力を定量的に把握するアセスメントも導入し、成長実感を得ながら自律的な行動を促します。
エンゲージメント向上やフォローアップに強いサービス
オスケン株式会社
オスケン株式会社が提供する新入社員定着ソリューション『推す!研修』は、研修内容の“その後”に本気で向き合う独自の仕組みが特長です。学習定着支援は「言葉」「内容」「実践」「指導」の4アスペクト×各7フェーズの計28段階で構成され、専任コンサルタントとAIアバターによる理解定着のためのコーチングが提供されます。また、研修効果はSPSSなど統計ツールを活用してスコア改善・定着度を可視化します。さらに、専用SNSアプリでは受講内容の投稿・共有により、受講者自身の学びの振り返りと受講者間の横断的な知見共有も実現します。受講は1名から数100名規模まで対応可能です。職場への実践移行と長期的な定着を支援します。
ブリュー株式会社
ブリュー株式会社の新入社員定着施策は、「研修のやりっぱなし」を防ぎ、学びを現場で実践へとつなげる仕組みが特長です。研修時に作成したアクションプランの内容を、研修後も専門コーチが定期的にフォローします。書いて終わりにせず、進捗状況の確認やオンライン面談によるフィードバックを通じて、受講生の行動変容を支援します。さらに、提出物の管理・集計や未提出者への督促も代行可能で、人事部の業務負担を大幅に軽減。こうした外部の伴走支援により、受講者は自信と意欲を高めながらプランを実践し始め、人事部はより戦略的な業務に集中できる体制が整います。定着化支援を通じて、組織の教育効果を“実感できる成果”へとつなげるサービスです。
株式会社リンクアンドモチベーション
株式会社リンクアンドモチベーションのモチベーションクラウドは、新入社員の定着支援においても大きな力を発揮する組織改善ツールです。社員が期待する要素と現状の満足度を可視化し、真に必要な課題の特定を可能にします。これにより、新入社員の早期離職要因を的確に把握し、現場に合った対策を立案します。さらに、コンサルタントによる伴走支援や社内ポータルによるコミュニケーション活性化機能を通じて、新入社員の組織適応とモチベーション維持を実現します。個人の特性を尊重しながらエンゲージメントを高め、人的資本経営の実現に向けた定着施策を強力に支援するサービスです。
株式会社NEWONE
株式会社NEWONEでは、新入社員の主体性を高め、早期定着を促すために「ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)®活用研修」を提供しています。この研修では、受講者が自身の強みや資質を理解し、職場での行動にどう活かせるかを体系的に学びます。過去の成功体験との紐づけや、資質の相乗効果を考察することで、自己理解が深まり、苦手な業務にも前向きに取り組めるようになります。講師派遣型・オンライン形式のどちらにも対応しており、小規模から数百名規模まで柔軟に設計可能です。研修終盤ではアクションプランを作成し、研修内容を職場で実践する意欲を高める構成となっています。新入社員の強みを活かした定着支援をお考えの企業に最適な施策です。
新入社員研修サービスを選ぶ際に注意すべきポイント
新入社員研修サービスを選ぶ際には、内容や実績だけでなく、自社の課題や受講後の変化まで視野に入れた慎重な検討が欠かせません。ここでは、研修を導入する際に見落とされがちな注意点や比較すべき基準をまとめて解説します。
目的・目標を必ず明確にする
「なぜ研修を行うのか」「何を達成したいのか」を言語化することが、成功する研修選定の第一歩です。目的が曖昧なまま研修を導入すると、「学んだ気にはなるが行動に結びつかない」「やりっぱなしで終わった」という失敗につながりやすくなります。KPIを設定し、例えば「3か月後の定着率」「上司からの評価スコア」などで研修成果を可視化すると、ビジネスインパクトのある投資判断が可能になります。
自社の目的に合った内容か
研修サービスが提供する内容が、自社の育成目的と一致しているかどうかを必ず確認しましょう。例えば、「対話力」を強化したいのに、マナー中心の研修を選んでしまうとギャップが生まれます。マナー/ビジネス基礎/ロジカルシンキング/DX基礎など、自社が抱える課題や人材像と合致しているかを事前にチェックすることが重要です。
講師の質や実績を確認する
講師の現場経験・専門分野・過去の登壇実績は研修の効果に直結します。企業向け実績や業界特化経験があるか、講師プロフィールや登壇実績を確認しましょう。単に「人気がある」「有名な講師」という理由で選ぶのではなく、自社の企業文化や受講者属性にマッチするかどうかを重視してください。
研修後のフォローアップ体制があるか
研修が終わった後の行動変容を支える体制があるかは、導入判断の大きなポイントです。例えば、1か月後の面談・eラーニングでの復習・定期的な行動確認など、実践を後押しする仕組みがあると定着度が高まります。また、OJT担当者への共有レポートや、上司との連携資料が提供されるかも確認すべきです。
助成金対応や契約条件の柔軟性はどうか
特に中小企業にとっては、「人材開発支援助成金」の対象になるかどうかが、研修サービス選定の現実的な判断材料となります。助成金申請に関するサポート体制があるか、書類作成のフォローがあるかなど、事前に確認しておくと安心です。また、契約日程の柔軟さやキャンセルポリシーも併せてチェックしておきましょう。
自社に合ったサービスを見極めるコツ
新入社員研修は、多種多様なサービスが提供されているため、自社に合ったものを見極めることが大切です。ここでは、サービス選定時に比較すべき視点を具体的に整理します。
サービス内容と自社目的をすり合わせる
研修プログラムが、自社の育成目的(例:早期離職防止、配属後即戦力化、DXリテラシーの習得など)と合っているかをしっかり比較しましょう。たとえば、製造業では「安全意識」や「報連相」の強化が重視される場合が多く、IT業界では「デジタルマインド」や「自律的学習」の促進が重要視されます。自社の業界・職種や、新入社員の年齢層・傾向に適した研修であるかを確認することが重要です。
受講スタイルを確認する
自社が出社型かテレワーク中心か、あるいは地方拠点を複数抱えているかによって、最適な受講形式は異なります。集合研修・オンラインライブ・オンデマンド型など、勤務形態や受講環境に合わせた選択が必要です。また受講者数が多い場合は、日程分散や講師複数配置が可能かなど、運営面の柔軟性も確認しましょう。
自社に合った効果測定ができるか確認する
新入社員研修は「研修直後は好印象だったが、配属後に変化が見られない」となりがちです。研修前後でのスキル変化や態度変容の定量・定性評価ができるか、報告書・フィードバックの形で人事や現場に共有できるかを確認しましょう。KPI(例 定着率、上司満足度、初期成果指標など)を設計しやすいサービスが望ましいです。
他社の導入事例を確認する
同業界や、似た課題を抱える企業の導入事例が掲載されていれば、導入後のイメージがつかみやすくなります。「どのような背景で導入したのか」「具体的にどんな効果があったのか」「上司や現場からどのような評価を受けているか」といった観点で導入事例を確認すると、自社に合うかどうかをより正確に判断できます。
新入社員研修には『推す!研修』
『推す!研修』は、研修の“やりっぱなし”を防ぎ、定着まで伴走する設計が特長です。専用SNSアプリによって、受講内容の記録・共有を習慣化し、学びを組織全体に広げます。AIによる個別フィードバックや定着支援モデル、研修効果のレポート機能も備えており、OJT担当者や人事部の負担を軽減しながら実践力の向上を支援します。研修を成果につなげたい企業におすすめです。
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